2011年6月23日木曜日

思わずさわってしまった取っ手

小さな小さな取っ手。
あぁ、なんて可愛らしいんだろう!

可愛いだけじゃなく、指がギリギリ入ること、強度確保の為か金属製であることなど、取っ手としての実力を兼ね備えているのがまた素敵である。

【蒐集場所:札幌某所】

2011年6月17日金曜日

2つの取っ手

地下街のドア。

開閉の際に出来たと思われるドアの塗装剥げがひどい。

なぜだ!
なぜ丸みを帯びてみるからに手に優しそうな取っ手を使わないのだ!
ドアノブの立場ってものがないだろう。

…がしかし冷静に考えてみると、人によってはドアノブではなく「塗装剥げしている部分こそが取っ手」と認識したのかもしれない。

ドアを開ける際の力も、ヒンジ部からより遠い、塗装剥げ部分の方が軽いという利点もある。
右側の方が塗装剥げがひどい事から、右手で開ける人の方が多いのでは?そんな想像も出来る。

対象物のどこが取っ手なのかの判断は、人それぞれ当然違う。
そのことを証明する好例だと僕は思う。

僕に限らず、人はどこが取っ手なのかを無意識のうちに判断して生きている。

【蒐集場所:札幌地下街APIA内】

2011年6月10日金曜日

剥げた取っ手は歴史を語る

エレベーター点検の際に発見した重りの取っ手。
人や貨物のかわりに載せて、動作テストするためのものだろう。

安全第一な黄色を身に纏いつつ、働く取っ手の証しである塗装剥げが大変魅力的な取っ手である。

ではなぜ、塗装の剥げが魅力的なのか?
それは取っ手が握られてきた歴史が、その塗装剥げや錆びからにじみ出ているからだと思う。
この風格は新品の取っ手には出せない。
あ、いや、新品がダメとは言ってないんだ。それぞれの取っ手に個性があり、魅力があると僕は思う。

本体と取っ手部分が一体成形で後付け感がなく、高い剛性を予感させる点にも注目したい。
前出のガレージのヒモ取っ手のように、必要に迫られて後付けされた取っ手も好きだけれど。

台車のスチール感みなぎる取っ手も見逃せない。

【蒐集場所:都内某所】