2011年10月24日月曜日

みんなにやさしい取っ手

洗濯洗剤と柔軟剤の容器の取っ手を見ていてはっとした。大きな違いに驚いたのだ。

容器裏側の説明書を読みながら液量を量ろうとすると、
ピンク色の容器は必然的に右手にキャップ、左手に取っ手(容器)となってしまう。
右利きであれば自然な持ち方だが、左利きの場合だと使いづらいはずである。
もし左手が不自由な方が使う場合だとなおさらであろう。

では緑色の容器はどうだろうか。
容器の真ん中に穴があいていて左右対象、どちらの手でも使いやすい持ち方で使用できる。
どちらかの手が不自由な場合でも、キャップは台に置いて、片手で容器を持って注ぐことができると思う。

手の大きさ、指の長さや太さ、握力、持ち方のくせなど、人により違いがあるにも関わらず、
「持ち方が限定される」ような「押し付けがましい」取っ手を僕はあまり好ましく思っていない。
そういう点で緑色容器の取っ手は素晴らしいと思う。

がしかし、取っ手単体で見た場合、ピンク色容器のほうが断然好きだ。
柔らかいアールで構成され、手触りが良く、太さも適切。容器を軽く感じさせる。

また、どちらの容器も取っ手部分が洗剤で満たされている点に魅力を感じてしまう。
…ん?なぜだ、なぜそんなところに魅力を感じるんだ?
自分でも、よくわからない。

【蒐集場所:自宅】

2011年10月12日水曜日

鍵とゴミステーションの取っ手

また発見してしまった、鍵と取っ手の素敵な組み合わせ。

扉を開けるための取っ手なのに、鍵をかけることで扉を開かなくするという、機能が真逆になる点が僕は気になって仕方ない。

しかもこの取っ手、最近気になっているゴミステーションの取っ手なのである。
スチール感を主張し、触れたときの冷たい温度感まで伝わって来る。

不法投棄防止なのか監視カメラが設置されており、取っ手に触れるのは自粛した。
もし取っ手に触れた途端に警備員さんがすっ飛んできたら、なんて説明すればよいのか。
「取っ手を愛でているだけなんです!」と伝えたところで、状況はむしろ悪化しそうである。

蒐集場所:札幌市中央区

2011年8月11日木曜日

ペットと補助犬の違い

「補助犬同伴可」と、「ペット持ち込みお断り」のシール。
どちらも犬が右を向いた図であるが、取っ手を書くだけで、あらま!補助犬だとわかる。
(正確には取っ手と呼ばない気がするけど…)

このシール毎日見てるはずなんだけど、気がつかなかったな。

【蒐集場所:札幌地下街】

2011年6月23日木曜日

思わずさわってしまった取っ手

小さな小さな取っ手。
あぁ、なんて可愛らしいんだろう!

可愛いだけじゃなく、指がギリギリ入ること、強度確保の為か金属製であることなど、取っ手としての実力を兼ね備えているのがまた素敵である。

【蒐集場所:札幌某所】

2011年6月17日金曜日

2つの取っ手

地下街のドア。

開閉の際に出来たと思われるドアの塗装剥げがひどい。

なぜだ!
なぜ丸みを帯びてみるからに手に優しそうな取っ手を使わないのだ!
ドアノブの立場ってものがないだろう。

…がしかし冷静に考えてみると、人によってはドアノブではなく「塗装剥げしている部分こそが取っ手」と認識したのかもしれない。

ドアを開ける際の力も、ヒンジ部からより遠い、塗装剥げ部分の方が軽いという利点もある。
右側の方が塗装剥げがひどい事から、右手で開ける人の方が多いのでは?そんな想像も出来る。

対象物のどこが取っ手なのかの判断は、人それぞれ当然違う。
そのことを証明する好例だと僕は思う。

僕に限らず、人はどこが取っ手なのかを無意識のうちに判断して生きている。

【蒐集場所:札幌地下街APIA内】

2011年6月10日金曜日

剥げた取っ手は歴史を語る

エレベーター点検の際に発見した重りの取っ手。
人や貨物のかわりに載せて、動作テストするためのものだろう。

安全第一な黄色を身に纏いつつ、働く取っ手の証しである塗装剥げが大変魅力的な取っ手である。

ではなぜ、塗装の剥げが魅力的なのか?
それは取っ手が握られてきた歴史が、その塗装剥げや錆びからにじみ出ているからだと思う。
この風格は新品の取っ手には出せない。
あ、いや、新品がダメとは言ってないんだ。それぞれの取っ手に個性があり、魅力があると僕は思う。

本体と取っ手部分が一体成形で後付け感がなく、高い剛性を予感させる点にも注目したい。
前出のガレージのヒモ取っ手のように、必要に迫られて後付けされた取っ手も好きだけれど。

台車のスチール感みなぎる取っ手も見逃せない。

【蒐集場所:都内某所】

2011年5月25日水曜日

無停電電源装置の取っ手

ラックマウントのAPC製無停電電源装置(UPS)。
1Uの厚みに合わせて、取っ手が大変小さく、かわいらしい。

しかもだ、梨地仕上げの表面、柔らかなアールで構成されたナイス取っ手である。

この取っ手だけ購入し、いろんな物に取り付けたい。
取り付けずに取っ手だけ愛でるのもアリだ。
秋葉原あたりに売っていそうな気がする。

【蒐集場所:札幌】

2011年5月23日月曜日

取っ手鑑賞のすすめ〜金庫の取っ手

銀行の金庫扉。すごく分厚く、デカい。
シリンダー部分のメカメカした部分もシビレるが、ここはやはり取っ手に注目したい。

僕がどのように鑑賞したかをご説明する。

まずは取っ手本体の金属感、塊感、重量感。これらを想像する。
さらに、扉と取っ手をつなぐ3本のリベット・扉本体・ヒンジ部に掛かる縦横の荷重を想像する。
取っ手に力を加えたことにより、対象の物体がどのように力を受け止め、どう動くかシミュレートしてみる。

そして、実際に扉を引いたときの感覚を想像する。
手触り、温度感、手指への食い込み具合。
指・手のひら・手首・腕・背中・腰・足。全身の筋肉の使い方を想像する。
この扉はかなり重いだろうから、全身を使いグッと腰を低くして動かすハズだ。

そして最後に、可能であれば実際に触れ、取っ手を堪能する。
「意外とスムーズに開閉できる!」「ひんやりとした金属感溢れる取っ手だ!」「剛性感がハンパない!」など、想像していた取っ手との答え合わせも忘れずに。

今回は残念なことに、バリケードがあって実際にさわることは出来なかった。
僕はただ取っ手にさわりたいだけなのに…
やはり取っ手鑑賞はまだまだ世間に認識されていないようである。

それにしてもこの取っ手、カチッしたエッジ、鈍い光を放つ表面の仕上げ、金属的で重量感あふれるカッコいい取っ手である。
それなのに、金庫扉と比較すると小さく見えてしまう所など可愛らしさすら感じてしまう。
我ながら、ちょっとどうかしてると思う。

【蒐集場所:札幌駅前通地下歩行空間】

2011年5月9日月曜日

隠れた取っ手を愛でる

前にもご紹介した、グラスが収納された箱。
その時は箱の取っ手しか気がついていなかったのだが。

今回は右側の青い箱に注目してほしい。良くは見えないが「ワイングラス」が入っているのだ。

ワイングラスのくびれて細い部分。
あっ取っ手だ!

この箱にグラスが、取っ手が、透明で繊細な取っ手が、大量に収納されている。
ワクワクしてこないだろうか。
見えない取っ手を想像し、理想の取っ手を頭の中で思い描いたって、もちろん構わない。
自分なりの取っ手の楽しみ方を見つけよう。

そんな楽しみ方をする人が僕以外にいるのか、よく分からないが。

【蒐集場所:東京新大橋】

2011年4月28日木曜日

コンセント

コンセントの、ギザギザとくびれのある部分。
前から気になってはいたが、やはりこれも取っ手だと認めざるを得ない。どう考えても、ここをつまんで抜き差しするのが正解だろう。

家の中を見渡しただけでも、二つとして同じコンセント=取っ手が無いことに気がついた。
ぜひみなさんも、身の回りのコンセントを見比べてほしい。
想像以上にたくさんの取っ手たちに出会えるはずだ。

それにしても、引っ越し中に何をやってるんだか…

【蒐集地:自宅】

2011年4月26日火曜日

同じに見えて違う取っ手

同じジョッキかと思ったら、取っ手が違った!
手前側のジョッキは右肩上がりで、親指の掛かりが良く飲みやすい。
酒が進む危険な取っ手である。

【蒐集地:東京森下】

2011年4月24日日曜日

寅さんの取っ手

「男はつらいよ」でおなじみの、葛飾柴又寅さん記念館での取っ手。
寅さんのトランクである。
取っ手にまで、渋さがにじみ出ている。
寅さんがこの取っ手を握ってテキ屋稼業をしていたと思うと胸アツである。

【蒐集地:葛飾柴又】

鍵と取っ手

やはり、取っ手に鍵は良い組み合わせだ。
取っ手のくたびれ具合も大変味わい深い。
手でさわられた所が特に塗装が剥げている所にぐっとくる。
働く取っ手は美しい。

【蒐集地:東京柴又】

2011年4月22日金曜日

痛い取っ手

トイレットペーパーの袋には必ずと言っていいほど、申し訳程度の取っ手が付いている。
がしかし、ビニールに穴の空いただけの簡易的な物で、中身の重量が指の関節に食い込んで痛い。
もう少しなんとかならんのか。
(蒐集地:西友)

鍵付き取っ手

屋外に設置された扉と、鍵付きの取っ手の組み合わせはけっこうありがちに思う。
しかしこの取っ手、左側のネジ2本を外されてしまうと、鍵の意味が無くなるのではないか。
心配である。

(蒐集地:千葉県市川市)