2010年7月29日木曜日

木製台車~そして取っ手との1ヶ月


木の板に車輪が4つ付いただけの、シンプルな木製台車。
そんなシンプルな台車に、穴を開けるだけであら不思議、取っ手の出来上がり。
いいね、こういうの。穴をあけた瞬間に取っ手の誕生。無から突然取っ手が生まれた。

さて。
このサイトを立ち上げてから早くも1ヶ月。唐突だが、ここらで今の心境をまとめておきたい。

勢いにまかせてサイトを立ち上げたまでは良かったのだが、1ヶ月に渡り取っ手を見続け、「そもそも取っ手の定義ってなんなの?」と、ワケの分からない自問自答の日々がつづいている。
たとえば、ガラスコップ。冷静に考えれば取っ手と呼べるのか疑問で、「手が引っかかる所」としか形容出来ないだろう。
外看板。これは今考えると取っ手とは言いがたい。(これぞ取っ手!という外看板も発見した。後日UP予定)
古い冷蔵庫のこれは、全会一致で取っ手と言っても差し支えないだろう。

そんな紆余曲折な1ヶ月を経て、なんとなくだが自分の中の取っ手の定義が出来つつあって、
「対象物体の最も持ちやすそうな箇所」が取っ手であると今は考えている。
だから僕の視神経はガラスコップのように一見取っ手ではないようなものも、取っ手として認識してしまう。
例えるなら、絵本ウォーリーをさがせ!の主人公、ウォーリー。
1度彼を見つけてしまうと、浮かび上がるようにそこにしか目がいかない、あの感覚に近い。

僕のぶっ壊れた視神経フィルタを通した写真から、取っ手たちが浮かびあがる感覚を皆様にも味わっていただきたい。
そんな気持ちでこのサイトを作ってます。

本当は「取っ手~さわり心地の好き嫌い」の話もお伝えしたいのだが、今回はこのへんで。

2010年7月28日水曜日

力士の廻し

前回のワークショップの懇親会で、「力士の廻しも取っ手では?」とのご意見を頂いた。
一本取られた!と思ったと同時に、取っ手道の奥深さを痛感した。
決まり手には寄り切りなど、廻しに手をかける技がたくさんあり、廻しはまさに力士の取っ手である。
分類としてはビール瓶箱と同じく持ち上げ系だろう。だが、技によっては引っ張り系にも分類できる。
取っ手奧深し。
揺れに揺れている相撲界だが、個人的には取っ手界の1分野として注目していきたい。

2010年7月25日日曜日

一斗缶

いわゆる一斗缶。正式名称を「18リットル缶」と呼ぶそうだ。
ちゃんと針金の取っ手が付いている、ところまではよかったのだが、
PPバンドが十字に掛かっていて、本来の取っ手が使えず残念感を醸し出している。
なんでちゃんとした取っ手がついているのにこんなふうにしちゃったのだろうか。
針金が細くて、持ち上げる際手に食い込みそうだし、一斗缶を傾けるときなど、むしろPPバンドを持ったほうが作業しやすい気もする。
となるとこの写真の主役は、針金取っ手ではなくPPバンドということになる。針金取っ手台無し。

2010年7月22日木曜日

古い冷蔵庫


古い冷蔵庫。今と違い、取っ手の形がかなり個性的。
まるでスリッパの先っぽを切り取ったかのような形である。使いやすさは別として、触ってみたくなる取っ手だ。
思うに、昔は色やデザインが個性豊か・自由奔放な冷蔵庫が多かった気がする。
今は家電量販店でズラーっと並んだ冷蔵庫を見ても、突出した個性の冷蔵庫や取っ手に、なかなか出会えない。
冷蔵庫としての性能は遥かに向上しているのは分かるが、少し寂しい気もする。

2010年7月21日水曜日

どの顔が好き?

@hachiozinさん主催、残余地ツアーに参加した際のヒトコマ。5月23日に参加しているので、僕がまだ取っ手にハマる前の事だ。
バナナ用の段ボール箱だと思うのだが、取っ手と通気孔が絶妙な位置あって、顔に見える。
どんぐりまなこに、何か言いたげな口。これだけ積み重なるとなんとも可愛らしい。他の参加者の方も歓声をあげていた。
興味深いのは、同じような箱に見えても取っ手や通気孔の形が微妙に異なっているところだ。持ちやすさ、通気性の良し悪し、強度確保など、何か理由があるのだろう。
それぞれの顔が個性豊かで、見ていて飽きない。

2010年7月19日月曜日

取っ手in鎌倉

7月18日、2度目の鎌倉に行ってきた。今回は江ノ島には行かず、鎌倉市街を散策。
その際に見つけた取っ手を紹介したいと思う。



早めに家を出発し、朝食としてイワタコーヒー店でホットケーキを食べた。前回の鎌倉観光の際、あまりの行列で断念した店だ。
ホットケーキはうわさ通りおいしい。パリッとした表面と、分厚くしっかりとした生地にバターの塩気と甘いメイプルシロップが絶妙にマッチ。至福のひと時。
(ペーパーナプキンの中にナイフの取っ手が隠されています。エア取っ手写真。)

濃い目のブレンドコーヒーもとても美味しかったが、コーヒーカップの取っ手も気に入った。適度な厚み、やさしさを感じるアール、親指のあたる部分が水平になっていて、とても持ちやすい。

シュガーポットもミルクピッチャーも、時代を感じさせる素敵な取っ手。
テラス席で、やわらかな日差しに照らされた取っ手たち。
白いテーブルクロスに映え、素敵すぎる。取っ手界の貴婦人。
イワタコーヒー店を出て散策をしていると、野ざらしの古びたテレビに出会った。
素敵なGeneral Electric製の真空管テレビ。なんと、ちゃんとした取っ手がついている。
触ってみたが、残念ながら経年変化で劣化してしまったのか、持ち上げたら折れてしまいそうだった。
GEのロゴ、赤いボディカラーとシルバーの縁取り、そして取っ手。素敵過ぎる。
このテレビ、野ざらしになっていたなんてもったいない。

ひとつ、今回の旅でなぞが深まったことがある。外看板のはじめてみるタイプの取っ手だったが、よくよく見ると、手で持つことを優先したデザインとは考えづらいのだ。
置き看板の取っ手と思っていた部分、やはり取っ手ではなく、転倒した際にアクリルの看板部分を守るガード的役割の部品なのではないか。
まだまだこれからも取っ手の研究は続く。
こちらは、歴史を感じさせる美容室のドアノブ。店名のロゴとのマッチングもよい。
たくさんのお客さんを迎えてきたであろう、その古びた感じが魅力的である。

最後にもうひとつドアノブ。こちらは喫茶店のドアノブ。
小さなイボイボがついていて、なにかに似てる、見覚えがあると思ったら。

前回見た、鎌倉大仏の頭とそっくり!!
さすが鎌倉の喫茶店、大仏テイストをここで取り入れるとは、サービス精神満点である。
ただ、この取っ手から大仏を感じとったのは僕が初めてのような気がしてならない。
(ちなみにこの頭のイボイボ、螺髪(らはつ)と言うそうだ。2010/7/27追記)


…以上で鎌倉の取っ手報告は終了である。
本当は人力車の取っ手部分を撮りたかったのだが、乗らずして写真だけを撮るというチャンス(勇気と言い換えてもいい)がなく、残念ながら激写できなかった。まだまだ取っ手修行は続く。

2010年7月17日土曜日

道路標識

道路標識「自転車以外の軽車両通行止め」である。
この標識、あまり見たことがない。なかなか可愛い図柄ではないだろうか。
どこが取っ手?とツッコまれそうだが大八車取っ手がしっかりと書かれているところが気に入っている。面取りもしてあって、手触りもよさそうである。
だが、これを見て「あぁ。ここは自転車以外の軽車両は通行止めなのか。」とすべてを理解するのは難しいのではないだろうか。標識としての分かりやすさはいまいちだと思う。
(下の「歩行者通行止め」の帽子のつばも取っ手と言えるが、今回は割愛。)

2010年7月15日木曜日

街頭灰皿

街頭灰皿。上部が丸くてなかなか素敵な形をしている。でも、取っ手がいまひとつ。
既製品をはめただけ、角張った形は「思わず触ってみたくなるような取っ手」とは言いがたい。手に対する優しさを感じない。

あともう一つ、吸殻のピクトさん。これにも一言。
もぎれてポキっと折れている部分、あれはもともとタバコの取っ手部分だったはずだ!
そんな扱いにもかかわらず、吸殻のニコッとしたこの笑顔!
ゴミとはいえ、もう少し取っ手、ピクトさんにやさしくして欲しいものだ。

2010年7月14日水曜日

SDメモリーカード

左からSD、miniSD、microSDメモリーカード。
取り出しやすいよう、SDとminiSDは一番下に溝が彫ってある。
しかし、microSDは薄すぎて諦めたのか、逆に一部を厚くすることで取っ手としている。
それにしてもmicroSDは本当にmicro、小さくて薄すぎる。
このサイズにして数ギガバイトのデータが入るっていうのだから、不思議でしかたない。
携帯電話やデジタルカメラから出し入れするときに失くしてしまわないか、折ってしまわないか、いつも心配になる。
手に触れて使うものは、適度な大きさが必要だと思うのであった。

2010年7月13日火曜日

タブブラウザ

タブブラウザの一つである、GoogleChromeを使用していて、はっとした。
ブラウザ上部にあるタブ、これは見事に取っ手ではないか!
もっと言うと、WindowsだろうとMacだろうと、GUIなシステムのウインドウ上部は、取っ手といえるのではないだろうか。
「タイトルバー」なんて呼称は捨てよう。誰にでも分かりやすく「取っ手バー」と呼んであげたらいい。
「タブブラウザ」だって、「取っ手ブラウザ」と改称すべきだ。



ちょっと言い過ぎた。

2010年7月11日日曜日

さくらんぼ

さくらんぼ。枝の部分を取っ手のようにして食べる人が多い事と思う。
子供の頃、友達と給食の際、枝と種をつなげたまま実だけを食べる、というバカな事を競って遊んだ記憶が蘇った。
僕はアレルギーのせいでここ10年来食べていない。味は大好きなのだが。
いまでも学校給食にさくらんぼは出るのだろうか。

2010年7月7日水曜日

床下点検口の取っ手

床下点検口には、普段は収納されていて、引っ張って使う取っ手が付いている。
調べてみると、単純に引っ張るタイプ、くるっと反転させるタイプなどいくつか種類があった。
普段は足を引っ掛けたりしないよう収納され、人に踏まれ続けるという不遇の取っ手である。
床面と一緒にワックスがけされてしまい、テカテカになった取っ手を見たことがある。
ワックスがカチカチに固まってしまい、開けることができないんじゃないか、心配になった。
踏まれ続けた上に取っ手として役に立たないなんて、あまりにも不憫だ。もっと注目してやりたい。

2010年7月5日月曜日

食べられる取っ手

先日、久しぶりに鼎泰豐(ディンタイフォン)の小龍包を食べた。
生姜の千切りとともに供されるのだが、生姜のサッパリ感とジューシーな肉汁が調和し、また皮がとても薄いため、いくつでも食べられそうだ。とても美味い。
ふと、こんな注意書きが目に入った。

「せいろにはしをのばし、1つずつ上部をつまみ皮が破れないようにそっと小皿に取ってください」
なんと、小龍包の上部は取っ手だった。知らなかった。こちらが、今回の取っ手写真である。

これは…取っ手である。しかも、美味しく食べられる取っ手。やられた。
こんなに美味しい取っ手なら、今後も追求していきたい。これを超える食べる系取っ手は現れるのだろうか。

2010年7月4日日曜日

その数たるや

百貨店での光景。
フライ返しやお玉などの陳列棚だが、これを見たときには思わず声を上げそうになった。
取っ手の数が尋常じゃない!
これほど取っ手密度の高い場所には、そうそう出会えないのではないだろうか。
これらの取っ手の手触りを想像してしまう。
スチールのヒヤッとした感じ、シリコン製のグリップの良さ、プラスチックのツルッとした感じ。
あまりの取っ手の数に圧倒されがちだが、購入の際には慎重に行きたい。


2010年7月3日土曜日

今日のお買い物

家のフライパンが焦げやすくなってきたので、思い切って2つ買い換えた。
紙袋を2重にしてくれたおかげで、紙袋の取っ手も握りやすく快適なお買い物となった。
店ではフライパンを取っかえ引っかえし、握り心地をさんざん試した。やはり握り心地は重要だ。
だが僕の気に入った取っ手を、妻が気にいるとは限らず。
妻はテフロン加工の耐久性や、洗いやすさなど僕とは重要視する部分が違っていて、
結局、僕の気に入った取っ手の付いたフライパンの購入には至らなかった。
取っ手のみの優劣に惑わされることなく、いいフライパンを選択した妻よ、それで正解だ。

非常用照明

写真ではかなり見づらいが、地下鉄など公共の施設の蛍光灯をよく見てみると、
小さな取っ手のついたひもがぶらさがっているタイプがあることに気がつく。
停電時など非常の際でも、内蔵の電池により照らし続けることができるこの蛍光灯、
ひもをひっぱることで、一時的に内蔵電池からの駆動となり、停電テストができるのだ。
勤務先の廊下にもこのタイプの蛍光灯があって、実際に引っ張ってテストしてみたことがある。
取っ手を見ると触りたくなるのは、昔からなのかもしれない。

2010年7月1日木曜日

のぼり台


のぼり台。カラーリングがとてもかわいらしい。角に付いている足もキュート。
なぜか『水曜どうでしょう』でおなじみ、HTBのいかさないキャラクター安田さんonちゃんを思い出した。
取っ手は一番下についており、手を入れられるようになっている。
こののぼり台、上のフタを開け水をいれることで錘として機能を発揮する。
持ち上げるときには水が入っているかどうか事前の確認が大切だ。
水が入っていないと思いこみ気安く持ち上げて、水が入っていた時なんざ腰をやりかねない。
ぎっくり腰は本当につらいのだ。

(今回は○がお休みですが、はじめてブログを立ち上げ、少しでも取っ手の魅力をお伝えできるよう、まさに試行錯誤、会話形式で続けるかどうかを思案中です。取っ手に対する情熱はブレが出ないようにする所存。)